J-DECKAR ABOUT


ごあいさつ

みなさまにとっては全くどうでもいいことなんですが、作成中だった「ジェイデッカー名言集」を、すでにできあがっていたこの「ABOUT」の上に上書きしてしまっていました。もう、泣きそうです。

しかしまあ、やっちまったもんは仕方がないので気を取り直して書き直します。

僕は18年しか生きてない分際で、最近のお子様の将来を案じているんです。
子供番組がめっきり減り、幼稚園児もバラエティーやドラマで社会勉強。
テレビに限って言えば、今、お子様を取り巻く状況は最悪だといえます。コイツら20年後どうなるんだ?と思ってしまいます。
昔の子供たちは多くのヒーローから友情、熱血、勇気だとか、希望だとか、そういった単純だけど大切なものを学んできました。
まあ確かに、現代に置いて「汚い大人」とされる人たちはその世代なのですが、かといって子供のうちから汚いものを見せていいとは思いません。
汚いものは大きくなってから知ればいい。いずれ知ることになるのだから、子供のうちくらい、汚れない世界で清いものだけ見ていればいいですよ。
そんな僕が育った90年代というのは、子供番組がゴールデンタイムから減り始め、アニメは作画に異様なほどこだわり、子供には難解なテーマを盛り込んでいった時代でした。
だけど僕らは、そんなアニメの最後の輝きを知っている。
それこそが勇者シリーズ!!

その中でも、在りし日の僕が特に好きだった『勇者警察ジェイデッカー』について暑苦しい思いを語る、ここはそんなコンテンツです。


ジェイデッカーとは

1994年2月から翌年1月まで放送された、サンライズの勇者シリーズ第五弾。
心を持ったロボットと、彼に心を与えた少年の友情を軸に、ロボット刑事たちが犯罪に立ち向かう刑事ドラマです。
刑事ドラマなんです。
魅力的なキャラクターたちが見せてくれる友情、熱血、勇気が一番の見どころです。
ですが、舞台が「七曲市」だったり、ロボットたちがガッチャマンのユニフォームで登場することがあったり、明らかにウルトラセブンのパロディーである設定があったり、と、お父様方もにやり、な描写が盛りだくさん。
さらに、定年間際のベテラン刑事と、そのライバル怪盗の最後の決戦を描く話や、かつての同僚が犯人であることを直感するも、仲間には言い出せずに刑事が苦悩する話のように、刑事ドラマでは定番な話もあります。
特に後者のような話は、これまでの刑事ドラマでも必ず一度はやった話ではないでしょうか。
それから、この物語では、この手のアニメでは珍しくシリーズ通しての敵が存在しません。
相手はあくまでも「犯罪」で、解決までに数話かけることがあっても、基本的に一話完結型。ですがラストのための伏線はちらちら織り込んであります。
そして多くの脚本家陣により、泣ける話、始終笑える話、シュールな話、それから空気を引き締める、考えさせられる深い話がバランスよくあり、一年きっちりやってますが物語にたるみがありません。飽きずに見ることができます。
とても完成度の高い作品です。


その他ちょこちょこ

「ジェイデッカー」というのは、日本警察を表す「J」に、刑事を表す「デカ」を組み合わせたとてもナイスなネーミングです。
つまり日本語なんです。

「ジェイデッカー」をアルファベット表記するとき、一般には「J-DECKER」とするのですが、「DECKER」というのは「甲板のある船」を意味する既存の英単語なので、船じゃないよなあ、と思い、僕は「DECKAR」としてみました。
もともと日本語なんだからどうやっても間違いじゃないだろう、という考えからですので、あれ?と思われた方もツッコミは必要ありませんよ。

こういう根本的な設定を、クライマックス直前に思い出したかのように言い出すところも、「ジェイデッカー」の魅力のひとつです。
自身が考案した素晴らしいネーミングを、第24話でいまさら説明する冴島警視総監。




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