ASH / FREE ALL ANGELS
01:Walking Barefoot
02:Shining Light
03:Burn Baby Burn
04:Candy
05:Cherry Bomb
06:Submission
07:Someday
08:Pacific Palisades
09:Shark
10:Sometimes
11:Nicole
12:There's a Star
13:World Domination
ものすごくきらきらしたアルバムです。
ASHの評価では必ず出てくる、「甘酸っぱいメロディー」とかいう陳腐な言葉が似合います。いい意味で。だいたいが「甘酸っぱい」なんて言われてる曲がいい曲だった試しなんて僕の中ではないんです。「甘い」か「酸っぱい」かどちらかならわかりますけど。なんだけど、ASHはそんな陳腐なハズの評価に納得してしまう。
「甘い」か「酸っぱい」は意図的に作れるもんです、単純だし。でも「甘酸っぱい」っていうのは複雑かつ一言で言い表せる単純さがなくてはならず、イメージし易そうに聞こえて実は曖昧です。だから「甘酸っぱい」なんてのは嘘くさいんですが、ASHを評して使われる「甘酸っぱい」に僕は陳腐さを感じません。
多分、ティムっていう人が本当に甘酸っぱい人なんでしょう。書く歌も声も歌い方も。
とりあえず#02か#05あたりを聴けば僕の言わんとするところはわかっていただけるんじゃないでしょうか。
代表曲とも言える#03はよいです。めっちゃかっこええです。イントロの入り方、特にベースが。あと#01は構成もいい感じ。歌い出しから盛り上がるとこまで若い頃からキャリアを積んできた実績がうかがえます。脱退しちゃったシャーロットがまたいいギター聴かせてくれます。#03のプロモでシャーロットがえらいかっこよくて高校の時惚れました。
難点を言えば前半ものすごく畳みかけてくる分、後半が退屈かも。
(07/08/13)



Avril Lavigne / Let Go
01:Losing Grip
02:Complicated
03:Sk8er Boi
04:I'm With You
05:Mobile
06:Unwanted
07:Tomorrow
08:Anything But Ordinary
09:Things I'll Never Say
10:My World
11:Nobody's Fool
12:Too Much To Ask
13:Naked
人によって音楽に対する思い入れは当然違うますが、その要素として聴いていた時期や環境も大きいと思うんです。2002年の夏から秋は僕の中でも掛け替えのない季節であり、このアルバムを聴くとあの頃の思いや温度が蘇り、あの頃を思い出すとLosing Gripのイントロが流れてくるわけで、僕がこのアルバムが好きなのはそのことと切っても切れない関係にあります。それをどうにか切り離して書くのがレビューです。難しいよね。
そうして見てみると、売れるべくして売れたアルバムだなと思わされます。彼女のようなスタイルはミシェル・ブランチの成功から成功することが初めからわかっていたし、そもそもアイドル並みにルックスもいい。しかも歌唱力はそこらのアイドルよりはある。あとは抜かりなく一級のプロデューサーとレコーディング環境を整えてやれば売れないわけがない
「ァヴリル超かゎぃぃし歌も超ぅまぃし☆」みたいな脳みその溶けた感想を見るにつけ、ああアヴリルだってそういうシンガーだよな。確かに商業主義の権化だわ、と思うんですが、そんなとき一抹の寂しさをぬぐえないのは、やっぱり聴いた時期による思い入れのせいなんだなと思います。
曲について触れていませんが、特に僕が好きな#01〜#03は、メロディーラインが見事にあの時期僕が感じたあの空気にマッチしているからという理由だけで好きなので、レビューになり得ないんですよ。
客観的になろうと努めすぎても身動きが取れなくなって不便ですな。やっぱり個人的に思い入れの深いアルバムは評価が難しいです。
(07/08/13)



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