2004年 7月 26日 月曜日
Are You Happy Now?  (Michelle Branch)
 あは、あは、あはははは…!!行ってきました、行ってきたんですよ「THE ROCK ODYSSEY 2004」!!大阪二日目!!
 もう駄目。今日は夜行列車のって8時に帰宅、8時半からバイトに行って、帰って実に27時間ぶりの食事を取ると、慌ただしく予備校へ。しっかり授業受けてきっちり復習までしたというのに、思い出すだけで興奮が収まらない!!
 というわけで、休憩時間の合間に書いたメモをそのままお伝えします。

9時半。かなり早く着く。これまで一時間ロイホで食事して時間潰す。
混雑に巻き込まれることなく会場入り。3番ゲートを最初にくぐる。
グッズに有り金ほとんど費やす。Tシャツ×2、帽子、タオル、パンフで限界。
席は遠い。角度悪い。網が邪魔。やや後悔。

 僕、ドームコンサートは初めてでおまけに野球嫌いですから、ぜんっぜん知識がなくてですね、あろうことか「アリーナ」って上の方の席だと思ってたんです。で、「スタンド」はステージの前のことだと。おかげでヒドイ目見ました。

11時過ぎより
ラブ・サイケデリコ
「Like a rolling stone」に感動。
4000円はたいてグラス購入。残高僅か。メシを抜こう。
案外曲少なし。やはり前座扱いか。それにしては豪華。
「Your Song」や「Last Smile」聴けず。残念。


 いやあ、タカをくくってました。2万じゃ全然足りませんね。ほんとはTシャツもっと買いたかったし、リストバンドも買いたかったんです。おかげで昼夜メシ抜き。翌朝も時間がなくてシャワー浴びたらすぐ出かけねばなりませんでした。
 デリコのライブ、短かったけど素晴らしかったです。いつか単独公演行きたい。

12時台
ジョシュ・トッド
予備知識無し。butかなりすごい。
声に力がある。すぐに大興奮。低音は心臓わしづかみにしてぶんぶん振り回すし、高音の効いたボーカルは脳にグサグサ刺さる。ロックはこうでなければ。
そのくせ俺の周囲のり悪し。お前らほんとに人間か?
おかげでやりづらい。次以降は遠慮せずライブに集中しようと決意。


 すごかったすごかった。この人一人で大満足です。それまで全然知らなかったんですがCD聴こう、と思いました。
 そしてこの辺から、アリーナとスタンドの本当の違い、そして大阪の恐ろしさに気づき始めます。だーっ、アリーナにすればよかった!!

13時台
ミシェル・ブランチ
「Find Your Way Back」で始まる。すでに泣きそう。
ナマミシェルあり得ないほどかわいい。
歌も冴える。すごいパワフル。高音はいちいち胸に迫る。CDにはない音。
ベースは旦那か?
「Everywhere」「Are You Happy Now?」揃ってローテンポ。始めアコースティック。しびれる。
やはり「HOTEL PAPER」から多し。
しかし新曲披露あり。ニューアルバムも間近か?
感無量。んもう最高。


 んもう最高。この時のために生きてきたようなもんですから。
 彼女は「かっこいい」とか「きれい」とかいう印象だったんですけど、実物見て最初の感想が、「かわいい」でした。思ってたよりずっと小さくて、抱えるギターが大きく見えます。
 繰り返しになりますが高音のシャウトが印象的でした。胸が締めつけられるような、それでいていつまでも聴いていたい声でした。

14時台
ウルフルズ
さすがご当地、客ののりが違う。
「ガッツだぜ」で声枯らす。このままじゃ「EAT THE RICH」が…
「Summer Time Blues」の替え歌やるとか、サービス精神とネタがすごい。
「バンザイ」はすごい感動した。
途中で前の通路をデリコの二人が通った。


 おもしろかったです。それと同時に気づきました、この席の意味、この客の意味。スタンドにいる連中、ウルフルズ以前は憮然としていたり、場違いな盛り上がり方をしたりしていて、僕としては不愉快きわまりなかったのですが、ウルフルズが出てくるなり総立ち。僕はこれで納得がいったんです。こんな、THE WHO初来日も兼ねた歴史的ロックイベントであるにもかかわらず、コイツら洋楽聴かないんです。地元だから、ドームだから、ウルフルズ出るから、ついでに世界のなんか有名な人たち出るから、そんな気持ちで出てきた連中だったんです。まさにドームに野球見に来る感覚で。ほんとに音楽聴きたい人たちはアリーナに集まるんです。ああ僕の忌まわしき無知!!
 このシチュエーションを作り出した点はウドーの最大の失敗だったと思います。チケットは売れるし確信犯的犯行だったかも知れません。そう思うと僕は怒りより前に悲しくなります。

15時過ぎより
ポール・ウェラー
こちらも予備知識無し。前半数曲はメジャー指向でのりやすい。
引き込まれる力強く広い声。こちらも大当たり。
しかしすぐにコアな展開に。ウルフルズ目当ての客には辛かろう。寝る者がちらほら。
かく言う俺も昨日からの疲れがピーク。中盤うとうと。


 ジョシュ・トッドに続いて何も知らずに聴いたんですが、よかった。すごいよかった。でも疲れがここから出てきました。昨日もバイトと予備校に行って、息つく間もなく寝台特急でGO。朝もオオサカコワイオオサカコワイとびくびくしながら会場を目指してたので、神経も参ってました。おまけに隣のおばさんは始終ムッとしてるし、ちょっと離れたところで見るからに関西人!って連中が歌とは関係のないのりで騒ぐしで、ほんと、あの場に刃物とか凶器がなくてよかったと思う。あったら僕、今頃トラ箱の中です。

17時
ザ・フー
出てこない。結局20分ほど遅刻。さすが大御所。
未だ衰えず。ハモリもレコードのように綺麗。
ナマで見る腕を振り回してギターならすピート。マイク投げるロジャー。感動。
ドラムすごい。キースが蘇ったかのよう。
ピートおもしろい。まさかウケを狙ってくるとは。
新曲あり。その時自覚もなく泣いていた自分にびっくり。これがロックだ。
燃え尽きる。もはや「EAT THE RICH」どころじゃない。

 よかった。ほんと生まれてきてよかった。そして間に合ってよかった。ウッドストック'69には間に合わなくても、ロックオデッセイ2004には間に合ったんだ、と、僕は生涯このことを誇りにするでしょう。
 あ、ウルフルズがせっかく気を利かせたのに「Summer Time Blues」やりませんでした。気に入らなかったんだろうか。

19時過ぎ
エアロスミス
時間が微妙。規制退場に巻き込まれるわけにはいかない。今後のことを考え出す。
ケータイ電池切れる。ピンチ。
パフォーマンス凄し。セットもころころ変わる。
何もかも忘れて「JADED」熱唱。最高に気持ちいい。
「EAT THE RICH」待ち。待てど暮らせど来ぬ。
やむなく帰る。

 さすがに浪人の身でありながらこんなとこ来るには、それなりの努力とか自分との約束とか一応あったわけで、バイトも予備校もすっぽかして最後まで見届けるということはできませんでした。来年は、全ての枷を振り切れる自分でありたいものです。
 にしても、行く前から心配してたくせに「EAT THE RICH」歌えねえでやんの。あのあとやったのかな?スカパーで9月に放送されるそうなので、友達に頼んで録画してもらうつもりです。

 うん。行ってよかった。反省点は残るけど最高でした。フェスが加熱するのはこれからです。みなさまもいい夏を。